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第2回 ホームレスの自立支援方策に関する研究会(議事要旨)

日 時 平成11年8月19日(木) 14:00〜16:00
場 所 厚生省共用第11会議室
(1)出席者 (敬称略、五十音順)
阿部志郎、上久保忠、竹村毅、長谷川匡俊、森田洋司、吉村靫生
(2)欠席者 (敬称略)
岩田正美

4 議事概要

(1)第1回(平成11年7月19日(月))研究会の議事要旨を確認

(2)ホームレス問題の背景及び要因等について説明(森田委員より)

(3)ホームレス問題に対する地方公共団体の取り組みの現状について説明(東京都及び大阪市より)

(4)発言要旨

発言1

○ 大阪市の野宿生活者の現状については、90年代以降の経済不況といわれるものが一つの引き金となって野宿者が増加傾向にあり、これまで大阪釜ヶ崎あいりん地域だけの対応で可能だったものが、それでは耐えられなくなり全市的な広がりを見せている。

発言2

○ 簡易宿所も建替等によって宿泊代が1日1,500円から2,000円くらいとなっており、日雇労働者の収入との関係で簡易宿所の充足率はおおむね5割程度と低下傾向にある。その要因としては、従前は日雇労働賃金が1日13,500円程度であったものが現在では10,000円を割っており、最低限でも3、4日に1日仕事がないと住居の確保もできない状況となっている。

発言3

○ 大阪における野宿生活者の出身地別状況は、近畿圏が全体の3割弱で、その他では九州、西日本出身者が多いが、最近では出身地から全国各地を廻り、最終的に大阪に来ている例も多い。

発言4

○ 大阪釜ヶ崎は、東京の山谷、横浜の寿町、川崎等とは異なり、経済不況で仕事が少ないとはいえ、一応寄せ場としての機能を果たしていると言える。しかし、日雇労働者は、雨が続けば仕事がない、あるいは仕事が少し途切れたりすると野宿生活を余儀なくされる状態に置かれている。
発言5
○ 簡易宿所や飯場で生活している方々は、不安定収入かつ不安定居住の状態にあるため、必然的に野宿生活と背中合わせにある。その意味では、一般住民が野宿生活に入る距離と、日雇労働者が野宿生活に入る距離はおのずと異なる。

発言6

○ 大阪釜ヶ崎における求人紹介状況は、これまで公共事業の出方によって求人の月別の変動があったが、公共事業の落ち込みにより、その月別変動も無くなり、求人数も減少している。また、日雇労働者の業種は建設土木業が中心であるが、それら業種は機械化が進み、あまり人手を必要としなくなっていることや新しい工法が導入されるなどによって、求人状況に変化があらわれていると考えられる。

発言7

○ 野宿生活者のもう一つの問題は高齢化である。野宿生活者の平均年齢は55〜57歳位であるが、現在大阪釜ヶ崎あいりん地域では、45歳を越えると求人も少なく仕事に就けないという現状にある。その年齢も更に低下しており、高齢者が仕事に就くことが一層困難になっている。

発言8

○ 野宿生活者の高齢化に伴い、疾病等により健康状態が悪化している者も多くなっており、結核等の感染症の問題もある。他からの支援がなければ自力で野宿生活から脱却することは困難と考える。

5 配付資料

(1)ホームレスの自立支援方策に関する研究会資料

(2)5都市におけるホームレスの現状及びその取り組みの状況


問い合わせ先
厚生省社会・援護局地域福祉課
担当 難波、奥出(内線2855)
電話 03-3503-1711(代 表)
   03-3591-9862(夜間直通)


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