97/10/29 中央社会福祉審議会第23回人材確保専門分科会議事録 +----------照 会 先------------+   | 厚生省社会・援護局施設人材課 |   | 担当者 中村 |   | 電 話 03-3503-1711(内線)2848| +--------------------------------+ 中央社会福祉審議会第23回人材確保専門分科会議事録 1 会議の日時及び場所 (1)平成9年10月29日(水)10:30〜12:00 (2)中央合同庁舎5号館(厚生省) 7階 特別第一会議室 2 出席した委員の氏名 (50音順・敬称略)  +-------------------------------+-------------------------------+ | 出 席 委 員 | 欠 席 委 員 | |---------------+---------------+---------------+---------------| | 阿部 實 | 高城義太郎 | 天野 建 |  | | 生澤 千裕 | 戸塚 政男  | 上山 保彦 | | | 石井 岱三 | 二瓶 隆一 | 小宮山洋子 | | | 板山 賢治 | 正木 馨 | 佐野 陽子 | | | 江草 安彦 | 山口浩一郎 | 橋本 泰子 | | | 小笠原祐次 | | 吉村 靫生  | | | 柏木 昭 | | | | | 金子 てる | | | | |---------------+---------------+---------------+---------------| | 13 名 | 6 名 | +-------------------------------+-------------------------------+ 3 議事となった事項 (1)第22回分科会議事録(案)の承認 (2)今後の福祉人材の養成・確保について 4 議論の概要 (1)第22回分科会議事録(案)の承認  事務局作成の「第22回分科会議事録」(案)の一部について意見があり、その意見 に基づき修正することで承認された。 (2)今後の福祉人材の養成・確保について (1) 「人材確保専門分科会の審議状況について(案)」を事務局より朗読し、引き続き これに関する議論が行われた。その概要は以下のとおりである。 ○ これからは24時間体制のケアなどいろいろなサービスが行われていく中で、短時 間就労者を活用することが必要になってきているのではないか。短時間就労者の適切な 取扱いについて検討するため、検討項目として新たに「短時間正規雇用制度の導入」と いうものを加えて欲しい。 ○ 子育て支援のソーシャルワークに関する視点については二つある。一つは施設の専 門機能を高めるためにソーシャルワーカーそのものを付加配置すること、もう一つは保 母、指導員等に相談援助をする力や児童相談所など社会資源と連絡協同する力をつけさ せていくことである。保母等の相談援助(ソーシャルワーク)という場合には、相談援 助のみならず保母自身が児童相談所等と連絡協同することも意味しているのではない か。 ○ <養成力の強化>のところでは「社会福祉士及び介護福祉士」という用語で使用し ているが、<処遇の充実>のところには、「介護福祉士」という用語しか出てこない、 「社会福祉士及び介護福祉士」という用語を統一して使用してはどうか。 ○ 介護福祉士については、受入れる側の施設も養成する側の施設も今後の課題はある にしても一応増えてきた。ソーシャールワークの機能強化ということを考えると、制度 実施後10年の節目を期して社会福祉士を積極的に養成すべきではないか。 ○ <養成力の強化>の検討事項の中に「ケアマネジメントの実施などに対応した教育 課程(カリキュラム)の見直し」とあるが、今の2年制の介護福祉士養成課程では、時 代が求めている専門職者を養成することには限界があり、3年制、4年制を施行すべき ではないか。そのためには、教育課程の見直しに、単にカリキュラムの見直しではなく 広く養成年限などを見直すということを含める必要があるのではないか。 ○ リハビリテーション専門職はこれからの時代に必要な人材であるので、とりわけ地 域リハビリテーションの展開を視野に入れた表現をつけ加えてほしい。それにより寝た きり老人の予防ということを含め、人間復権という意味のリハビリテーションを含めて より積極的な人材養成に結びつくのではないか。 ○ 精神保健福祉士の法案ができているが、福祉に関する国家資格の中で、社会福祉士 及び介護福祉士の位置付けを明確にしておく必要がある。社会福祉士の位置付けに関し ては、精神保健分野や医療福祉分野などそれぞれの専門職種の中での構造及び整合性に ついて考える必要があるのではないか。 ○ 21世紀を考えたとき、養成施設や教育の構造について福祉人材の需給のバランス を考えないと供給過剰という状況も生まれかねないのではないか。 ○ <就業の促進>の検討事項中の「福祉施設での体験実習の受入れの推進」は、施設 の大きな役割の一つであるが、限界を超えて受け入れている施設も少なからずあるので 受入れの推進だけではなく実習体制の支援ということについても考えて欲しい。 ○ <資質の向上>の検討事項中の「経営者の責務としての研修の課題」については、 本文の記載内容と二重になるが、あえてそこに体系的及び継続的に進めることを明記し 経営者の自覚を促す必要があるのではないか。 ○ <養成力の強化>の検討事項中の「子育ての不安を抱える母子家庭等への相談援助 児童ソーシャールワーク」については、子どもや母親以外の家族や高齢者に対する支援 という点で、もう少し幅広い能力が必要になってきているのではないか。 ○ <就業の促進>の検討事項中の「ボランティア」については、施設に行かなくても コミュニティの中で実施できる。ボランティアセンターが提供する地域のプログラムと いうものも施設のボランティア活動と同等に取り入れたらどうか。 ○ <養成力の強化>の検討事項中の「科目等履修制度」については、その一つに自由 選択制というものがあるが、ソーシャールワークの基礎資格にかかわる倫理観や社会的 感性などがおろそかにされる可能性もあるので、採用する際にこれらをチェックするシ ステムをつくることが重要ではないか。 ○ <就業の促進>のところでは、職業紹介だけではなく、少なくとも派遣労働と短時 間労働者を念頭に置いた、多様な就業形態を利用することが必要ではないか。 ○ <就業の促進>の「無料職業紹介」の文章がわかりにくい。 ○ 「無料職業紹介」という項目に「福祉人材センターにおける」という前書きを入れ たらいいのではないか。 ○ <養成力の強化>の検討事項中に「子育て不安を抱えている親や母子家庭に対する 保母等の相談援助(ソーシャールワーク)」と書いてあるが、「(ソーシャールワー ク)」という括弧書きがあるために、その解釈をめぐって疑問や混乱を招きかねないの で、括弧書きを取った方がいいのではないか。 ○ ソーシャルワークの専門性については、確かに「豊かな人間性」というものも重要 であるが、もう少し具体的に、「人権感覚の豊かな」などという言葉も使ったほうがよ いのではないか。 ○ <養成力の強化>で、特にPT・OTに関しては、実習施設として福祉施設が認め られていないので、実習施設に福祉施設も認めていけば、学生のときから福祉への関心 が出てくるのではないか。また、福祉の職場での任用基準が少しでもあれば関心もかな り違ってくるのではないか。PT・OTは医療の方へ目が向いているので、それを福祉 の方へ向けることが、今後の重要な課題の一つではないか。 ○ リハビリテーション関係専門職養成の講義科目については、比較的福祉に関するも のが少ないので、福祉に関する科目を増やすなどカリキュラム問題についても少し考え るべきではないか。 (2) 「人材確保専門分科会の審議状況について(案)」は、本日の意見を踏まえ所要の 修正を行った上で、中央社会福祉審議会(総会)へ報告することを会長に一任すること で承認された。  (3)「平成10年度福祉人材確保対策予算概算要求の概要」について、事務局より説 明がなされた。 (照会先) 厚生省社会・援護局施設人材課  担当者 中村  電 話 03-3503-1711(内線)2848